【車椅子ライターのペット論⑤】ずっと一緒にいるからこそ。シニア犬の魅力。
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子犬とは一味違う、シニア犬の魅力
犬のかわいさと言うと、あどけなさが残り元気に駆け回る子犬の姿を思い浮かべがちです。
テレビや動画サイトでも話題になるのはシニア犬よりも子犬の方が多いでしょう。
しかし、当たり前ですが、犬は子犬時代よりもアダルト時代が長く、そして長生きをすればするほどシニア時代が長くなります。
それぞれのかわいさ、魅力があり、シニア犬には子犬やアダルト期の犬とはまた違った魅力があるものです。
筆者は現在2頭の犬と暮らしています。
12歳のシェルティのらんと17歳のミックスの「マックス」と、どちらも人間年齢では還暦を迎えている立派なシニアです。
2頭とも子犬の時とはまた違った魅力にあふれています。
シニア犬は「聞き上手」?
シニア犬になると子犬時にはあまりなかった「落ち着き」が見られるようになります。
それはただ単に体力がなくなって動きがゆっくりになったというだけでなく、長く生きた犬生の経験値というか、悟りを開いているのではと感じるような、妙な落ち着きを感じることがあります。
世の中の全てを知っているのではないかと思うような落ち着き方です。
ただソファで寝ているだけなのに何故か威厳を感じたり・・・
(ソファは人間用のものなのに)
こんな感じですごく落ち着きがあり、独特の存在感があるのでつい仕事やプライベートの愚痴を話してしまいたくなります。
もし愚痴る相手が子犬ならお構い無しに「それよりおもちゃ遊びがしたい!」となるかもしれませんし、人間に愚痴れば「話を聞いて欲しいだけ」の時でもアドバイスをしてくれるので、時にはそれがお節介に感じてしまうこともあるかもしれません。
しかし、シニア犬は喋れないから当たり前ですがただじっと聞いてくれるだけ。
話の内容をわかっているかはわかりませんが、ただ側にいて聴き続けてくれますし、ただ寄り添っていてくれます。
もちろん、個体差があるために全ての犬がそんなシニアになるわけではありませんが、子犬に比べて落ち着きが出てくるということはあるでしょう。
現に、このように話を聞いてくれるのは我が家の場合は17歳の大型犬マックスの方で、12歳の中型犬らんは気分屋なので話を聞いている時もあれば動き回っている時もあります。
犬種やサイズ、元の性格、育ってきた環境によって性格は変わります。
人間でも年をとって丸くなる人もいれば逆に角が立ってくる人もいますので、犬も同じような感じなのではないかと感じています。
犬も語彙が増える!?
室内犬の場合は特に毎日人間たちの様々な会話を聞いています。
家族の会話だけでなく、テレビから流れる声も毎日のように聞いています。
毎日人間の言葉を聞いている犬は、まるで赤ちゃんが言葉のシャワーを浴びて言葉を覚えていくように、言葉の意味をある程度理解できるようになってくるような気がします(喋ることはありませんが)。
例えば、犬が嫌いな病院やシャンプーをする話をしていると、「病院」や「シャンプー」という直接的な表現を避けて話していてもなんとなくバレてしまいます。
そしてバレると嫌なのでそーっと家族の集まっている場から逃げます。
また、家族で出かけるときに「犬はお留守番だ」と言うとふて寝します。ふて寝の前にちゃっかりお留守番用のおやつはアピールしてきますが。
その他にも、「今の話絶対理解してたよね?」と思うことが毎日のようにあります。
犬の理解力については様々な研究がなされており、1000語以上の言葉を理解する犬がいることや、MRIで検査すると言葉の単語と言い方どちらも感じ取っているなど、面白い研究結果が続々と報告されています。
何万年も一緒に過ごしてきた人間と犬は、まだまだ解明できていない強い絆があるのかもしれません。
一緒に過ごしてきた時間が長いから、シニア犬は飼い主に似てくる
よく犬は飼い主に似るなんて言いますが、これは本当にあるようです。
人間のシニア夫婦でもすごく似ているって感じる人がいますよね。
それは一緒に過ごしてきた期間が長いからで同じ環境で過ごしていると似てくる部分があるからです。
犬と人間も同じで一緒に過ごす時間が長くなるとなんとなく似てくるものなのです。
人間も犬も、生まれ持った性格と環境による性格があります。
生まれ持った部分は変わるものではありませんが、環境要因の部分は過ごしている環境で変化するものなので、一緒に過ごしている人間と犬はなんとなく雰囲気が似てくるものなのかもしれません。
母はマックスと散歩をしていると、よく「同じ顔して歩いてるよ」と近所の人に言われるようで、なんだか嬉しそうによく話してきます。
いくつになっても、犬は魅力に溢れている
犬を家族に迎えたら、最後の時まで面倒を見なくてはなりません。
子犬には子犬ならではの魅力、成犬には成犬慣れではの魅力、そしてシニアにもシニアならではの魅力があります。
犬は人間よりも年をとるペースが早いです。
そのためシニアになると、数字の上での年齢は自分より若くとも、自分よりも年上のような雰囲気を醸し出す時もあります。
犬はいくつになっても可愛いし、魅力が溢れている動物です。それはおそらく、愛情をかければかけるほど感じ取れるものなのではないかと思います。
犬も家族、シニアになると介護や病院など大変なこともたくさんありますが、それ以上に犬から愛情がかえってくるものなのかもしれません。
最後の時まで、犬との生活に後悔のない生活をしたいものです。
著者情報
maitoran(堀江麻衣)
不動産分野全般に執筆実績と関心のあるフリーライター。
2014年に中途で障害を持ち、以来「日々の暮らしの”不便”を”便利”に変える」をモットーに、家づくりについて研究中。
日々、住まいを改造・改築しながら、快適な家づくりを目指している。
趣味:スケート観戦、ハンドメイド(羊毛フェルトでなんでも作る)、間取り図を見ること、旅行。
2匹の犬と暮らして溺愛中。
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住み始めてからもずっと安心、ずっと笑顔で暮らしていただきたい。そんな想いで動物の専門家とスタートしました。
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