犬と人のふれあいの場「ドッグラン」を活用する方法 車椅子ライター堀江麻衣の場合
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ドッグランという場所
「ドッグラン」というのは犬に興味のある方は言葉だけでも聞いたことがあるという方がほとんどかと思います。
ドッグランとはその名の通り、犬が走る場所。
普段の散歩ではリードをつけて歩くことしかできませんが、ドッグランではノーリードで遊ぶことができるので犬達は走り回ったりゴロゴロしたり・・・思い思いに過ごすことができる場所です。
また、他の犬と触れ合うことができる場所でもあるため、犬にとっては社会勉強ができる場所でもあります。
他の犬はもちろん、他の犬の飼い主さんもいらっしゃるので、飼い主以外の人間と触れ合うということも勉強できるかもしれません。
筆者も犬達が若い頃はよく連れていきました。
マックスは車が苦手なのと、近所に広くて人通りの少ない公園があり普段から走ることも可能な環境だったため、主にらんと一緒に行くことが多かったです。
現在は車椅子で連れて行けるドッグランが少ないことや、犬達もシニアになってきたことによりドッグランに行く機会はめっきり減ってしまいましたが、ドッグランに行ったことで犬同士の挨拶や距離感を学ぶことができたのではと思っております。
犬の性格とドッグランの楽しみ方
ドッグランでは他の犬とリードなしで触れ合うことになるため、最低限のしつけと予防接種は必須になります。
その上で犬達が楽しむことになりますが、ドッグランの楽しみ方はまさに犬それぞれ。
犬の性格や年齢、またその場に居合わせた他のワンちゃん達などによって大きく変わってきます。
せっかくドッグランに連れてきてリードを外したのに、飼い主さんのそばを離れようとしないようなおとなしいワンちゃんもいます。
飼い主さんからするとせっかく連れてきたんだから走り回ってほしいと思うかもしれませんが、それでもワンちゃんは飼い主さんとのおでかけを楽しんでいるかもしれませんし、もしかしたら緊張して走り回ったりできる心理状態ではないのかもしれません。
ドッグランにいる間は愛犬の様子に目を配ってあげることが大切になります。
苦手なタイプの犬がいたり、遊ぶ気分ではないような時には一旦引き上げるということも大切です。
どんな時でもドッグランが楽しい!と犬がはしゃぐわけでもないのです。
しかし、犬の細かな感情は初心者飼い主の時にはまだまだわからないものです。
でもドッグランは飼い主にとっても情報交換ができる場所です。
不安に思ったことは先輩飼い主さん達が教えてくれる場合もありますし、ドッグランで学ぶのは犬だけでなく、飼い主が学ぶことも結構多いものです。
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らんちゃんの方が社交的なのでドッグランに向いている
筆者の家の場合、ドッグランが好きなのはマックスよりもらんです。
らんは仔犬の頃から連れて行っていたからか、遊びかたもマスターしているのかもしれません。
後からドッグランに入った場合はまず一通り先にいる犬達に挨拶を忘れませんし、飼い主にも挨拶をするときもあります。
それから気が合いそうな子と走り回ったり、飼い主も追いかけっこに参加しろと言ってきたり・・・
このようにドッグランマスターとも言えるらんですが、苦手なタイプの子がいると楽しめないようです。
しつこくされるのは苦手なので、そんな子がいる時には時間を変えたり早めに切り上げたりします。
大型犬とドッグラン – マックスの場合
マックスはシニアなので走り回るよりも日陰でのんびりとしている方が好きなようです。
しかし、貫禄があるのか若いワンちゃん達が挨拶に来たりしていました。
10歳くらいの頃はまだやんちゃ盛りの大型犬の遊び相手になってあげようと走ることもありましたが、ついて行けずにのんびりを選んでいました。
一般的に、ドッグランは小型犬エリアと中・大型犬エリアに分かれています。
しかし、現在は小型犬が主流なので、大型犬エリアにも「大型犬から見ると小さなワンちゃん」達がたくさん遊んでいます。
大型犬はちょっと遊んでいるつもりでも、小型犬にとっては事故に繋がってしまうというようなケースもありますので、大型犬を連れて行く場合はしつけをしっかりとしていても他の犬と、特に小さな子と遊んでいる場合は飼い主はより注意をしておく必要があります。
(マックスの場合はドッグランで遊ぶよりも、遊んだ後の併設のカフェでのヤギミルクの方が楽しみだったので平和でしたが・・・)
車椅子ライターmaiの場合
筆者が車椅子生活になってから、犬をドッグランに連れて行くことはほとんどできなくなってしまいました。
ドッグランは芝生や土ですし、バリアフリー環境も整っていないため車椅子での利用は正直厳しいです。
また、ラン内で何かあった場合飼い主がすぐに対処をしなくてはなりませんが、車椅子ですぐに犬のもとに駆けつけ流といったことも難しく、自分の身体のことで犬の楽しみを奪ってしまったのではと悩むこともありました。
しかし、これからの時代は車椅子であったり、何かしら持病を持っていたりする方でもペットと暮らす選択をされる方は増えるのではないでしょうか?
家族の協力は不可欠になるかもしれませんが、障害や持病があってもペット達と暮らしたいと考えている方は私だけではないはずです。
最近では、従来の芝生のドッグランだけでなく全天候対応型の室内ドッグランも充実しており、そのような場所なら車椅子でもドッグランに連れて行けるのではと考えています。
横浜エリアの場合は「横浜ワンコット」があります。
ドッグランだけでなく、ペットホテルやリハビリ施設などペットのための総合施設です。
このような施設が増えていくことで、車椅子ユーザーの飼い主とワンちゃんが、より楽しく便利に生活できるようになるのではないでしょうか?
犬も飼い主も、ハンディがあったとしても住みやすい世の中になっていくことが私の理想です。
著者情報
maitoran(堀江麻衣)
不動産分野全般に執筆実績と関心のあるフリーライター。
2014年に中途で障害を持ち、以来「日々の暮らしの”不便”を”便利”に変える」をモットーに、家づくりについて研究中。
日々、住まいを改造・改築しながら、快適な家づくりを目指している。
趣味:スケート観戦、ハンドメイド(羊毛フェルトでなんでも作る)、間取り図を見ること、旅行。
2匹の犬と暮らして溺愛中。
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住み始めてからもずっと安心、ずっと笑顔で暮らしていただきたい。そんな想いで動物の専門家とスタートしました。
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