メリットだけではない「犬に服を着せる生活」 服が好きなシニア犬、マックス君の場合
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「犬に服を着せる」のではない、「着ている」のだ!
ほんの一昔前まで犬は外で飼うのが普通で、室内犬は「座敷犬」なんて呼ばれているものでした。
それが今は室内犬の割合がどんどん増加しており、「番犬」から「家族」へと犬と人間との関係が変化してきています。
「家族」となり、犬も初詣や七五三をしたり、スタジオで記念写真を撮ったりするなど今までは人間のイベントだったことにも続々と参加してきています。
そしてそのような場のワンちゃんはみんな着物を着たり、タキシードを着たり・・・おめかしをしてお出かけや撮影を楽しんでいるものです。
そのようなイベントの場だけでなく、最近は普段から洋服を着用しているワンちゃんが増えて着ています。
犬の洋服の話をすると、「犬に洋服なんて・・・」と感じられる方もまだまだたくさんいらっしゃいます。
実際に犬が洋服を嫌がっているのであれば、服を着せるのは人間のエゴだと思います。
しかし、特殊な例なのかもしれませんが、服が好きな犬がいるのも事実なのです。
我が家のマックスはむしろ「服を着ている状態」が普通だと思っています。
服を脱いだ状態では散歩に行きません。恥ずかしくて外に出られませんし、家の中でも脱いだ状態では別室に行ってしまいます。
お気に入りの洋服を出すと尻尾ブンブンで喜んで、早く着せてと洋服に首を突っ込み手をあげて袖を通してとせがみます。
こんなマックスに「犬に洋服なんて・・」と言うのは実にナンセンスです。
もしマックスが喋れたらこう言うでしょう、「服を着せられているのではない、着ているのだ」と。
今回はこんなちょっと変わった服好きのマックスのエピソードを含めながら、犬の洋服について書いていきたいと思います。
「オシャレ」は人間だけのものではない、犬にも必要である
マックスは現在17歳のシニア犬です。
ラブラドールとビーグルのミックス犬で、大きさはラブラドールに近いので大型犬に分類されます。
大型犬の17歳は一説によると人間年齢で120歳を越えるとのことで、住んでいる地域では一番の先輩犬でもあります。
人生経験(犬生経験?)が豊富なことから、マックスは世の中のいろんなことを知っているのではと感じられることがあります。
人間の言葉への理解力も、空気を読む能力も、年齢を重ねているからなのかマックスには不思議な力があるのではと度々感じるのです。
そんなマックスですから、洋服が好き、脱いだら逆に恥ずかしいと感じることも特に何も違和感はありませんでした。
もしかしたら自分を人間だと思っているのかもしれません。
人間は服を着ないで外に出ることはできませんから・・
マックスには洋服に対するこだわりもあります。
デザインが気に入らない服の場合は袖をかじって破いてしまうのです。
夏場に蚊除けの為に買った無地のTシャツは、お気に召さなかったようで着せた初日に破いて、自ら脱いでしまいました。
ちなみにお気に入りの洋服はチェック柄のシャツと真っ赤なスポーツブランドのようなパーカーです。
お気に入りはかじることは絶対にありません。
このように今はオシャレにこだわりを見せるマックスですが、服を着るきっかけとなったのはお腹の手術でした。
犬は手術後に傷を舐めたりしないようにエリマキのように顔を覆い、抜糸まで過ごします。
抜糸後も傷口を舐めたり、また散歩で傷ついたりしないようにする目的で最初は人間用の腹巻を巻いて傷口を保護していました。
腹巻ではすぐに位置がズレてしまうので、犬用の洋服を買って着せるようになったのです。
約10年前でしたので、まだまだ洋服を着ている犬、特に大型犬は珍しかったです。
しかし、だんだん服を着る犬の割合が増えて、服も手に入りやすくなりマックスのワードローブも充実していったのでした。
当初は大型犬の服はあまり数がなく、ミシンを勉強して作ってあげようかと思ったものでした。
結局挫折しましたが・・・
ちなみに同居犬のらんはマックスを尊敬してなんでも真似をします。
もともと服はあまり好きなタイプではなかったのですが、マックスが着ているのを見てらんも着たい!となったので、今ではらんの洋服も増えていっています。
服が嫌いな犬に服を着せることはナンセンスかもしれません、しかし洋服が好きな犬の場合は、着せることが犬にとっても楽しみになっているのかもしれません。
他にもある服を着ることのメリット
犬の服というと人間のエゴというイメージが大きいですが、オシャレ以外にも洋服の用途はあるのです。
例えば、洋服を着ることで抜け毛が床に落ちる量を減らすことができます。
人の家に犬連れで遊びに行く時や、自宅に来客がある際には抜け毛の量を減らすことはマナーにもなります。
また、チワワやイタグレ(イタリアングレーハウンド)など寒さに弱い犬種は冬場は洋服で守ってあげる必要があります。
夏場も蚊に刺されるのを防いだり、アウトドアでは枝等で怪我するリスクを減らす役割もあるのです。
春は散歩の時だけ洋服を着て、家に入る前に脱ぐことで部屋に入れる花粉を減らすことも期待できます。
さらに、マックスが服を着る要因となった、傷口を守るといった理由で服を着ている犬もいるでしょう。
人にとっても洋服はオシャレ以外にも様々な機能をもたらしますが、犬にとってもそれは同じことでただ人間が好きで着せているというわけではないのです。
また、服だけでなく靴や靴下にも同様に役割があります。
夏はアスファルトの火傷防止、冬は雪みちで滑ったり凍傷になったりを防ぐ、室内では靴や靴下を履くことでフローリングでも滑りにくくするなどの役割があります。
最近ではヒートテックのように機能性のある犬服もあるので、愛犬の状態やライフスタイルに合わせて色々と取り入れることができれば、よりよい「ワンダフルライフ」を送ることができるのではないでしょうか?
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