【車椅子ライターのペット論②】中途障害を持ってからの暮らし
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筆者について
はじめまして。
&PETのライターを務めさせていただいているmaiと申します。
ラブラドールとビーグルのミックスのマックス君(♂)と、シェットランドシープドッグのらんちゃん(♀)と暮らしているフリーライターです。
どちらもシニア世代で、子犬の頃とはまた違った可愛さや愛おしさがあり毎日癒されています。
実は、私がライターを始めたにはあるきっかけがあります。
ライターを始める前までは、ホテルや販売など主に接客業に就いていました。
ライティングの仕事とは全く正反対のお仕事です。
そんな私がこの仕事に就くきっかけとなったのが、自身の体の突然の変化です。
仕事中に突然倒れてしまい、そのまま病院に。
なんだかよくわからないうちに車椅子生活を余儀なくされたのでした。
当然、今までのような立ち仕事はできないので、健康と仕事を一気に失うことに・・・
医療費と生活費をなんとか稼がなければ・・・
でも働きに出るのは難しい・・・
そんなきっかけで在宅でライティングの仕事をはじめました。
前置きが長くなってしまいましたが、家で仕事をすると当然家にいる時間が長くなります。
そうすると、一緒に暮らしていた犬達との時間が増えるわけです。
この点については今とても幸せを感じています。
犬達はどう思ってくれているのかは分かりませんが・・・
というわけで、今回はこんな私のちょっと変わった犬達との生活を紹介したいと思います。
よろしくお願いします!
車椅子生活になってからの犬達との関係
突然、知り合いが車椅子生活になった!と言ったら驚かない人はいないと思います。
そしてそれと同時に、やはりどう接すれば良いのかわからなかったり、遊んだり食事に行ったりと今までと同じような付き合いはなかなか難しく、自然消滅的な感じで疎遠になってしまう人も多いです。
私自身も最初どう人と接すれば良いかわからず、自ら人間関係を閉ざしてしまう時期もありましたし、何と無く離れて行ってしまう友達もおりました。
悲しいことではありますが、ある程度は仕方ないかなとも思っています。
ちょっとランチでもというだけでも車椅子が入れるお店を探さなければなりませんし、トイレや駐車場・・・ちょっとした段差など、車椅子にとって外にはまだまだハードルが高いものも多く、お互いに気を使ってしまうものです。
仕方がないと割り切っていても、最初はやっぱりとても落ち込みました。
今考えれば自分で自分の殻に閉じこもっていて自ら人間関係をシャットダウンしていたような部分もあるのですが、当時は周りに当たり散らしてしまっていたので、家族ともよく衝突していました。
しかし、そんな時でも犬達は前と変わらない態度で接してくれます。
犬にとって歩ける、歩けないはあんまり関係がないようです。
私の場合段々と体力・筋力が低下しているようで、最初は車椅子を漕ぎながらできた散歩も今では一緒に行くことは難しくなってしまいました。
それでも態度に表さない犬達。
本当に救われました。
犬って車椅子に乗っているという見た目だけで判断をすることはありません。
そんな彼らがいたから、私は前向きに生きれるようになった気がします。
大げさかもしれませんが、犬達がいなかったらもしかしたらもっと症状が重くなっていたような、そんな気さえします。
犬達とまた散歩に行く、一緒に遊ぶという目標があるから毎日少しでもリハビリをしようという気になれるのですから、犬達は私に生きる気力を与えてくれているといっても過言ではないのです。
車椅子生活になってからの犬達の変化
車椅子になったからといって、犬達は特に変わった様子はありませんでした。
車椅子を怖がるかな?と思ったのですが、らんに至っては私がベッドにいる時など車椅子に乗っていないときに勝手に座って寝ていることも・・・
ただ、私が移動をするときはへんな乗り物(車椅子)に乗らないといけないという認識はあるようで、かまってほしい、おもちゃで遊んでというときもベッドにいるときなど移動ができない状態の時は私の手元におもちゃを持ってきて、私が移動しないでも遊べるように配慮してくれています。
散歩も歩ける時は一緒に行こうと誘ってきたのですが、今では散歩ができないことをわかっているようで、私には散歩の催促はしません。その代わりおやつコールは激しくなりましたが・・・(前よりも高級なおやつを買っているような気がします・・・笑)
一緒にいる時間が増えたことで絆が強くなった(気がする)
車椅子になる前は接客業をしていたため、残業も多く犬との時間があまり取れない多忙な日々が続いていました。
らんはお出かけが大好きなのでその代わりに休みの日はドッグランやカフェに連れていったりしたのですが、それでも寂しい思いはさせてしまっていたと思います。
しかし、不可抗力ではありますが在宅ワークになり、また一人で出かけるのも難しいから休日もほとんど家にいる状態になり、犬といる時間は格段に増えました。
一緒にいる時間が増えたことで、飼い主の自己満足かもしれませんが、勝手に犬との絆がより強くなった!と思っています。
バリアフリーとペット共生型住宅には、意外と共通点があった
車椅子生活になって、実家に戻ってきたのですがその際に少しずつではありますが実家をできる範囲でバリアフリー化しています。
玄関にスロープを設置したり、扉部分の段差を解消したり・・・
ちょうど愛犬達もシニア期に突入していたこともあって、このバリアフリー化は犬達にもメリットがあるのでは?と考えるようになりました。
例えば、玄関先のスロープはシニアでも安心して外に出られるので安心して散歩に出かけられます。
家の中の段差に躓きやすくなるのは、シニア犬も同じ。安心して家の中を歩けます。
また余談ですが、介護ベッドも犬達のお気に入りの場所になりつつあります・・・
犬との生活は「最高」!
車椅子での生活は、今までの生活とは大きく異なります。
できたことができなくなるストレスというのは、今までの仕事や人間関係でのストレスとはまた異質のものでした。
最初は家族も自分も受け入れられなくて、家族ともよく衝突していました。
私さえいなければ・・・なんて考えたこともありました。
でも、犬達に私も、そして家族も支えられました。
犬にとって家族が障害があるかないかなんて、全く関係ないんです。
悲しい時はただ寄り添ってくれて、楽しい時は一緒になって喜んでくれる。
犬は本当に家族なんだなと私は車椅子になって改めて実感することができました。
こんな私だから伝えることができるペットの情報もこれからも発信していきたいと思います。
著者情報
maitoran(堀江麻衣)
不動産分野全般に執筆実績と関心のあるフリーライター。
2014年に中途で障害を持ち、以来「日々の暮らしの”不便”を”便利”に変える」をモットーに、家づくりについて研究中。
日々、住まいを改造・改築しながら、快適な家づくりを目指している。
趣味:スケート観戦、ハンドメイド(羊毛フェルトでなんでも作る)、間取り図を見ること、旅行。
2匹の犬と暮らして溺愛中。
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住み始めてからもずっと安心、ずっと笑顔で暮らしていただきたい。そんな想いで動物の専門家とスタートしました。
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