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「手作り回帰」が最近のトレンド

「フードジプシー」という言葉をご存知ですか?
この言葉は犬の飼育に適切な知識のない飼い主や誤った情報に翻弄されがちな飼い主を揶揄した言葉です。
愛犬に愛情を持ち、愛犬の健康を第一に考えるがゆえに、市販のドッグフードを短期間で別銘柄に切り替え、渡り歩く姿がまるでジプシーの様だという意味です。
フードジプシーに一旦陥ってしまうと飼い主だけでなく、愛犬までも本来の食性を見失い、解決策を見出せないまま迷い続けることになります。
今、ドッグフードやペットの栄養学は新たな段階へステップアップしています。愛犬の健康を考えるからこそ、あえてシンプルに一昔前の「常識」に立ち返ろうという流れです。それはつまり「手作り食」への回帰です。

犬のための「手作りごはん」のレシピや考え方

犬用総菜や手作りご飯の為のカルチャー教室が盛況さを見せる中で、手作りご飯と聞くとハードルが高い、専門知識が必要では?と躊躇してしまっていませんか?
本来の手作りご飯とは、とてもシンプルで簡単なものです。
犬は元来「雑食性」の動物です。完全な肉食性のオオカミはもちろん猫とも異なる食性をもっています。雑食性動物の代表格は「人間」ですから、人間と同じ食材、同じ栄養素を摂取することで十分健康を維持出来ると考えることが出来るでしょう。
愛犬の手作りご飯におすすめの食材をいくつかご紹介させていただきます。
動物性タンパク質は
・牛、豚、鶏など一般的な食肉
・砂肝
・レバー
・ホルモン
・魚のアラ
などです。食欲が旺盛な場合、肥満気味な場合は砂肝などの脂肪分が少なく、歯ごたえのある食材がおすすめです。
アラなどの部位を利用することで、食費のコストを下げることにもつながります。
野菜類は肥満が気になる場合には大根やニンジンなどの根菜類、カボチャやサツマイモなどの糖分の高い野菜はさけましょう。
肉や魚の量増しに白米や葉物野菜などを活用するとよいでしょう。
中には麺類を短く刻み、愛犬用食材として活用される方もいます。
難しい調理方法は不要で、肉や魚は十分に加熱すること、野菜類は消化がスムーズに進むようにい小さく刻み、柔らかくなるまで加熱するとよいでしょう。

ドライフードが引き起こす慢性的な摂取水分量不足

近年、ドライフードから手作りご飯への切り替えが推奨される背景には、ドライフードが引き起こす慢性的な摂取水分量不足が関係しています。
市販のドライフードは製品パッケージの成分表示欄に記載がある通り、含有水分量は10%未満に加工されています。この数値をクリアすることで、ドライフードは長期保存が可能になります。
しかし私達人間が普段口にする食材や、犬が野生の環境下で口にしていた獲物には60~70%もの水分が含有されています。
つまりこれだけの水分を摂取し続けることが健康を維持する上での必須条件という意味です。
愛犬の健康を維持する、体内機能や皮膚、被毛を本来あるべき姿に維持するためには、ドライフードの製造工程で消滅してしまった水分を補い続ける必要があります。しかし愛犬に飲水を無理強いすることはできないうえに、犬は人間のようにこまめに水を飲む習慣もありません。
犬にとっての水分補給は口にする食べ物である程度は補うことが出来る体内構造が出来ているからです。
利便性を追求しドライフードを与えることは結果的には、犬は慢性的な摂取水分量不足を引き起こし、体内は乾燥状態に陥り、低下した新陳代謝が原因となり皮膚トラブルやアレルギーが起こると考えられています。
このような観点からもあえてドライフードを与えるのではなく、手作りご飯を取り入れることが高く注目を集めているのです。

お手軽に水分摂取量を高める方法

ドライフードを与えることでの弊害、手作りご飯がもたらす健康上のメリットは重々理解出来るものの、日々の生活の中でバリエーションに飛んだ食材を愛犬のために調達し、調理をするという生活は飼い主にとって何かと手間だと感じることもあるでしょう。
忙しい朝はもちろん帰宅時間が遅くなった夜も調理の時間、愛犬を待たせておくことさえ罪悪感を負ってしまうこともあります。
そのような時にぜひ知っておいいただきたい方法は
〇ドライフードをふやかしてから与える
〇ドライフードと水を同時に器に入れ与える
というとても手軽な方法です。
ふやかして与える方法は、タッパーにドライフードと水を入れ冷蔵庫で保存をすれば作り置きが可能です。冷たいままでは愛犬の食欲もそそられないので、与える直前に軽く温め挙げるとよいでしょう。
水を入れ与えるという方法はより手軽です。この場合、ドライフードが浮く程度の量の水を入れ与えます。
犬は物を食べる時、舌をスプーンのように丸めて使用します。この時、舌の上に乗った物を選別し飲み込むことが出来ないので、ドライフードも水も同時に飲みこみます。結果的には不足する水分を補い摂取することが出来るので理にかなった方法と言えます。

飼い主自身も楽しんで、ペットとの「食」生活を

犬の栄養学や食性に関しては様々な意見があります。ペットフードメーカー各社それぞれの主張もあり、迷うことも多々あるでしょう。
しかし飼い主の立場で考えた場合、大切なことはいかに愛犬が健康でいてくれるかということにいつきます。
利害関係のない、シンプルな視点でものをみた場合、残るのはごく簡単な答えでしょう。

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